mikioart
繭糸のような光
繭糸がほどけてゆくみたいに
薄れていく放射能への危機感
奇麗な繭糸は
奇麗な光の色を写して
ほつれたままだ
目に見えるものだけが
動いているんじゃないよ
雲が形を変えて
鳥になる
人間にも真っ赤な血が流れている
時間が回る
それぞれに
お空の下
土の上で
働く農家さんの姿は
目に入れると溶け込んでいくよ
まるで
景色の一部になるように見えたよ